UEFI/BIOS Setup Utility でパスワードを設定します
このセクションでは、UEFI (Unified Extensible Firmware Interface) または BIOS (Basic Input/Output System) Setup Utility で設定できるパスワードの種類と、パスワードの設定、変更、および削除方法について説明します。
パスワードの種類
UEFI/BIOS Setup Utility で、さまざまな種類のパスワードを設定できます。
パスワードの種類 |
前提条件 |
使用法 |
管理者パスワード |
なし |
Setup Utility を起動するために入力する必要があります。 |
ユーザー・パスワード |
管理者パスワードを設定する必要があります。 |
ユーザー・パスワードを使用して、Setup Utility を起動します。 |
マスター・ハードディスク・パスワード |
なし |
オペレーティング・システムを起動するために入力する必要があります。 |
ハードディスク・パスワード |
マスター・ハードディスク・パスワードを設定する必要があります。 |
ユーザー・ハードディスク・パスワードを使用して、オペレーティング・システムを起動します。 |
- Setup Utility に設定するすべてのパスワードは、英数字のみで構成されます。
- ユーザー・パスワードを使用して Setup Utility を起動する場合は、一部の設定しか変更できません。
管理者パスワードの設定
UEFI/BIOS Setup Utility への不正アクセスを防止するために、管理者パスワードを設定します。
注意: 管理者パスワードを忘れた場合、Lenovo 認定のサービス担当者がパスワードをリセットすることはできません。Lenovo 認定のサービス担当者にコンピューターをお預けいただき、システム・ボードの交換をご依頼いただくことになります。ご購入を証明する書類が必要です。また、パーツおよびサービスは有料です。
ステップ 1
Firmware Setup Utility を開きます。
ステップ 2
「Security」 ➙ 「Set Administrator Password」の順に選択し、Enter キーを押します。
ステップ 3
文字と数字のみを含むパスワードを入力し、Enter キーを押します。
ステップ 4
パスワードをもう一度入力し、Enter キーを押します。
ステップ 5
「Exit」 ➙ 「Exit Saving Changes」の順に選択します。
次回コンピューターを起動するとき、管理者パスワードを入力して、Setup Utility を開く必要があります。「Power on Password」が有効な場合、コンピューターを起動するには、管理者パスワードまたはユーザー・パスワードを入力する必要があります。
管理者パスワードの変更または削除
管理者のみが管理者パスワードを変更または削除できます。
ステップ 1
管理者パスワードを使用して、UEFI/BIOS Setup Utility を開きます。
ステップ 2
「Security」 ➙ 「Set Administrator Password」の順に選択し、Enter キーを押します。
ステップ 3
現在のパスワードを入力します。
ステップ 4
「Enter New Password」テキスト・ボックスに新しいパスワードを入力します。
ステップ 5
「Confirm New Password」テキスト・ボックスに新しいパスワードを再度入力します。
パスワードを削除するには、文字を入力せずに、両方のテキスト・ボックスで Enter キーを押します。
ステップ 6
「Exit」 ➙ 「Exit Saving Changes」の順に選択します。
管理者パスワードを削除すると、ユーザー・パスワードも削除されます。
ユーザー・パスワードの設定
ユーザー・パスワードを設定する前に、管理者パスワードを設定する必要があります。
Setup Utility の管理者は、他のユーザーが使用するためのユーザー・パスワードの設定が必要になる場合があります。
ステップ 1
管理者パスワードを使用して、UEFI/BIOS Setup Utility を開きます。
ステップ 2
「Security」 ➙ 「Set User Password」の順に選択し、Enter キーを押します。
ステップ 3
文字と数字のみを含むパスワードを入力し、Enter キーを押します。
ユーザー・パスワードは管理者パスワードとは異なる必要があります。
ステップ 4
パスワードをもう一度入力し、Enter キーを押します。
ステップ 5
「Exit」 ➙ 「Exit Saving Changes」の順に選択します。
パワーオン・パスワードの有効化
管理者パスワードが設定されている場合、パワーオン・パスワードを有効にするとセキュリティーが向上します。
ステップ 1
UEFI/BIOS Setup Utility を開きます。
ステップ 2
「Security」 ➙ 「Power on Password」の順に選択し、Enter キーを押します。
管理者パスワードは、事前に設定しておく必要があります。
ステップ 3
設定を「Enabled」に変更します。
ステップ 4
「Exit」 ➙ 「Exit Saving Changes」の順に選択します。
パワーオン・パスワードを有効にすると、コンピューターの電源をオンにするたびに画面にプロンプトが表示されます。コンピューターを起動するには、管理者またはユーザー・パスワードを入力する必要があります。
ハードディスク・パスワードの設定
データへの不正アクセスを防止するため、Setup Utility にハードディスク・パスワードを設定することができます。
注意: ハードディスク・パスワードを設定するときは、特に注意してください。ハードディスク・ドライブ・パスワードを忘れてしまった場合、Lenovo 認定のサービス担当者がお客様のパスワードのリセットしたり、ハードディスクからのデータを回復したりすることはできません。Lenovo 認定のサービス担当者にコンピューターをお預けいただき、ハードディスク・ドライブの交換をご依頼いただくことになります。ご購入を証明する書類が必要です。また、パーツおよびサービスは有料です。
ステップ 1
UEFI/BIOS Setup Utility を開きます。
ステップ 2
「Security」 ➙ 「Set Hard Disk Password」の順に選択し、Enter キーを押します。
ユーザー・パスワードを使用して、Setup Utility を起動する場合は、ハード ディスク・パスワードを設定することはできません。
ステップ 3
画面に表示される指示に従い、マスター・パスワードとユーザー・パスワードの両方の設定を行います。
マスター・パスワードおよびユーザー・ハード ディスク・パスワードは同時に設定する必要があります。
ステップ 4
「Exit」 ➙ 「Exit Saving Changes」の順に選択します。
ハード ディスク・パスワードが設定されている場合、オペレーティング・システムを起動するには正しいパスワードを入力する必要があります。
ハードディスク・パスワードの変更または削除
ステップ 1
UEFI/BIOS Setup Utility を開きます。
ステップ 2
「Security」を選択します。
ステップ 3
ハードディスク・パスワードを変更または削除します。
パスワードを変更または削除するには、
「Change Master Password」を選択し、Enter キーを押します。
マスター・ハードディスク・パスワードが削除されると、ユーザー・ハードディスク・パスワードも削除されます。
ユーザー・パスワードを変更するには、
「Change User Password」を選択し、Enter キーを押します。
ユーザー・ハードディスク・パスワードは、個別に削除できません。
ステップ 4
「Exit」 ➙ 「Exit Saving Changes」の順に選択します。
UEFI/BIOS Setup Utility での設定の変更
このセクションでは、UEFI/BIOS と UEFI/BIOS Setup Utility で実行できる操作について説明します。
UEFI/BIOS Setup Utility は何ですか
UEFI/BIOS は、コンピューターを起動するときに最初に実行されるプログラムです。UEFI/BIOS によって、ハードウェア・コンポーネントが初期化され、オペレーティング・システムや他のプログラムがロードされます。ご使用のコンピューターには、特定の UEFI/BIOS の設定を変更できるセットアップ・プログラム (Setup Utility) が含まれている場合があります。
UEFI/BIOS Setup Utility を開く
ステップ 1
コンピューターの電源をオンにするか、再起動します。
ステップ 2
画面に Lenovo ロゴが表示されたら、繰り返し F2 キーを押します。
ホットキー・モードが有効なコンピューターでは、fn + F2 を押します。
起動デバイスの選択
通常コンピューターは、そのセカンダリー・ストレージ・デバイスからロードされるブートマネージャーを起動します。場合によっては、別のデバイスまたはネットワークロケーションからロードされたプログラムまたはブートマネージャーでコンピューターを起動する必要があります。システム・ファームウェアによってすべてのデバイスが初期化された後、割り込みキーを押すと起動メニューが表示され、目的の起動デバイスを選択できます。
ステップ 1
コンピューターの電源をオンにするか、再起動します。
ステップ 2
F12 キーを押します。
ステップ 3
起動デバイスのメニューから、コンピューターを起動する起動デバイスを選択します。
起動デバイスは、UEFI/BIOS Setup Utility で永続的に変更できます。「Boot」メニューを選択します。「EFI」セクションで、希望するブートデバイスを選んでデバイスリストの一番上に移動させます。変更を有効にするには、変更を保存して Setup Utility を終了します。
ホットキー・モードの変更
ステップ 1
UEFI/BIOS Setup Utility を開きます。
ステップ 2
「Configuration」 ➙ 「Hotkey Mode」を選択し、Enter キーを押します。
ステップ 3
設定を「Disabled」または「Enabled」に変更します。
ステップ 4
「Exit」 ➙ 「Exit Saving Changes」の順に選択します。
Always-on の有効化または無効化
Always-on コネクターを装備した一部の Lenovo コンピューターでは、Always-On 機能を UEFI/BIOS Setup Utility で有効または無効にできます。
ステップ 1
UEFI/BIOS Setup Utility を開きます。
ステップ 2
「Configuration」 ➙ 「Always On USB」を選択し、Enter キーを押します。
ステップ 3
設定を「Disabled」または「Enabled」に変更します。
ステップ 4
「Exit」 ➙ 「Exit Saving Changes」の順に選択します。
「Flip to Start」の有効化または無効化
「Flip to Start」が有効な場合、画面を返して開くとコンピューターの電源を入れることができます。
ステップ 1
UEFI/BIOS Setup Utility を開きます。
ステップ 2
「Configuration」を選択してください。
ステップ 3
「Flip to Start」の設定を変更します。
「Flip to Start」は Lenovo Vantage または Lenovo PC Manager でも設定できます。