ThinkPad X1 Carbon Gen 13 ユーザー・ガイド

データの保護

NVMe (不揮発性メモリー express) M.2 ソリッド・ステート・ドライブは Lenovo 独自の PLP (電源喪失保護) 機能があり、データの損失または損傷を回避します。

ご使用のコンピューターが応答しない場合は、電源ボタンを数秒間長押しし、コンピューターをシャットダウンする必要があります。この場合、PLP 機能により、コンピューターのデータがタイムリーに保存されます。しかし、すべてのデータがいかなる状況でも保存されている保証はありません。

ご使用の M.2 ソリッド・ステート・ドライブのタイプを確認するには:

ステップ 1
コンピューターを再起動します。ロゴ画面が表示されたら、すぐに F10 を押すと、Lenovo 診断ウィンドウに入ります。
ステップ 2
「ツール」タブで、キーボードの矢印キーを使用して「SYSTEM INFORMATION」 ➙ 「STORAGE」を選択します。
ステップ 3
Device Type」セクションを探し、情報を確認します。

USB-C 制限モードは、USB-C コネクターの充電機能を保持している間、USB-C コネクター経由のデータ転送を無効にできるセキュリティー機能です。コンピューターから、コンピューターに接続されている USB ストレージ・デバイスにデータがコピーされるのを防ぐのに役立ちます。この機能を有効にすると、USB-C コネクターからのデータの漏洩を心配することなく、公共の USB 充電ステーション (カフェやホテルのロビーにあるものなど) を使用できます。

注:

  • この機能を使用する前に、バッテリー電源の残量が 5% 未満でないことを確認してください。そうしないと、この機能を有効にすることができません。
  • この機能は、コンピューターの電源がオンになっている場合にのみ、キーの組み合わせで有効または無効にすることができます。

この機能を有効または無効にするには、Fn+U キーを押してから、Fn+S キーを押します。

この機能を有効にすると、USB デバイスが接続されたときに LED インジケーターが短く点滅します。

バッテリ充電 LED インジケーターの図はバッテリ充電コネクターの横にあります

ご使用のコンピューターでは FIDO (Fast Identity Online) 認証機能をサポートします。この機能をパスワード認証の代わりに利用することで、パスワードを必要としない認証が可能です。

この機能の効力があるのは、パワーオン・パスワードが UEFI BIOS に設定されており、FIDO2 USB デバイスが ThinkShield™ Passwordless Power-On Device Manager に登録されている場合のみです。FIDO 認証機能では、パワーオン・パスワードを入力するか登録済みの FIDO2 USB デバイスを使用することで、コンピューターを始動できます。

ThinkShield Passwordless Power-On Device Manager デバイス・マネージャーに FIDO2 USB デバイスを登録する

手順に従って、FIDO2 USB デバイスを ThinkShield Passwordless Power-On Device Manager に登録します。

ステップ 1
コンピューターの電源をオンにします。
ステップ 2
コンピューターのパワーオン・プロセス中に F12 キーを押します。
ステップ 3
パワーオン・パスワードを設定する場合、正しいパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
ステップ 4
App Menu ➙ ThinkShield Passwordless Power-On Device Manager を選択し、Enter キーを押します。
ステップ 5
FIDO2 USB デバイスを挿入し、以下の手順でデバイスを登録します。
  1. Discovered Devices フィールドに出現する FIDO2 USB デバイスから登録するものを選択します。
  2. 表示されるウィンドウでYesをクリックして、選択したデバイスを確定します。
  3. パワーオン・パスワードを設定する場合、正しいパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
  4. User operation request ウィンドウが表示されます。接続されている FIDO2 USB デバイスのボタンを押すことを求めるプロンプトが表示されます。続いて、画面の手順に従ってウィンドウを閉じます。
  5. Esc キーを押して操作を終了し、コンピューターを再起動します。
注:
  • デバイスの登録抹消をする場合は、My Device フィールドに出現する FIDO2 USB デバイスから登録抹消するものを選択して、検証のために正しいパワーオン・パスワードを入力します。
  • 複数の FIDO2 USB デバイスで 1 つの登録用の ID を共通で使用している場合でも、コンピューターの始動に使用できるデバイスは 1 つだけです。

パスワードレス・パワーオン認証を使用してシステムにログインする

手順に従って、パスワードレス・パワーオン認証を使用してシステムにログインします。

ステップ 1
コンピューターを再起動します。
ステップ 2
ThinkShield Passwordless Power-On Authentication ウィンドウが表示されます。
ステップ 3
登録済みの FIDO2 USB デバイスを挿入して、コンピューターに検出されるのを待ちます。
ステップ 4
画面の手順に従って、FIDO2 USB デバイスのボタンを押して検証を行います。
ステップ 5
デバイスの検証が完了すると、パワーオンのプロセスが続行します。

注:FIDO2 USB デバイスの挿入も、パワーオン・パスワードの入力も、60 秒以内に行ってください。そうでないと、コンピューターが自動的にシャットダウンします。