PC は、電子デバイスであるため、電力が動作する必要があります。Windows オペレーティング・システムは、PC 内のデバイスの高度な省電力機能を提供します。これらの機能を利用して、PC をエネルギー効率の高い方法で使用できます。
PC のシャットダウン
PC の使用を終えて、すぐに再開する予定がない場合は、シャットダウンします。
ステップ 1
「スタート」 ➙ 「電源」を選択します。
ステップ 2
「シャットダウン」を選択します。
PC をスリープ状態にする
PC の使用を停止する必要があるものの、すぐに再開する場合は、PC をスリープ状態にすることができます。PC がスリープ状態からより迅速にウェイクアップし、作業を中断した場所に戻ることができます。
ステップ 1
「スタート」 ➙ 「電源」を選択します。
ステップ 2
「スリープ」を選択します。
充電式バッテリー・パック
ご使用のコンピューターには、モバイル・コンピューティングを実現する充電式バッテリー・パックが内蔵されています。コンピューターを電源コンセントに差し込むと、バッテリーが充電されます。電源コンセントを利用できないときにコンピューターを使用すると、コンピューターの動作に必要な電力を供給するためにバッテリーが放電されます。
バッテリーはいつでも充電できます。Lenovo コンピューターのバッテリー・パックでは、さまざまな電源使用パターンに適した複数の充電モードがサポートされています。バッテリーのアクティブな充電モードは、Lenovo Vantage または Lenovo PC Manager で切り替えることができます。
バッテリー充電は温度によって左右されます。バッテリーの充電にお勧めの温度範囲は 10°C (50°F) ~ 35°C (95°F) です。
バッテリー温度は Lenovo Vantage で確認できます。
バッテリー寿命を最大限にするには、バッテリーが完全に充電されたときは、94% 以下まで放電してから再充電する必要があります。
通常モード
通常モードは最も基本的な充電モードです。通常モードでは、バッテリーを 0% から 100% に充電するのに通常 2 ~ 4 時間かかります。
高速充電モード
通常モードより速くバッテリーを充電する場合、バッテリー充電を高速充電モードに切り替えます。次の表に、高速充電モードでバッテリーを 80% および 100% まで充電するのに必要な推定時間を示します。
表 1:高速充電モードにおけるバッテリーの推定充電時間
モード |
0% から 80% まで充電するのに必要な時間 |
0% から 100% まで充電するのに必要な時間 |
高速充電 |
1 時間未満 |
2 時間未満 |
推定充電時間は、PC がスリープ、休止または電源オフモードの際にバッテリーが充電されることを想定するものです。
保護モード
コンピューターを常に電源コンセントに接続している場合、バッテリー充電を保護モードに切り替えることを検討してください。保護モードでは、バッテリーがフル充電されません。代わりに、バッテリーの充電が 75% ~ 80% に維持されます。これにより、バッテリーの寿命を長持ちさせることができます。
コンピューターを持ち運ぶ前にバッテリーをフル充電する場合、バッテリー充電を通常モードまたは高速充電モードに切り替えて、保護モードを無効にします。
バッテリーの夜間充電モード
ユーザーによっては、一定のパターンに沿ってコンピューターを利用しています。コンピューターのバッテリー充電レベルが低い状態で、1 日の作業を終えます。夜にコンピューターをコンセントに差し込みます。コンピューターをコンセントから引き抜いて仕事ができるように、次の日の朝までにフル充電する必要があります。この活動を毎日ほぼ同じ時間に行います。このパターンに当てはまる場合、バッテリーの夜間充電モードを有効にすることをお考えください。
バッテリーの夜間充電モードは、夜の時間帯におけるバッテリー充電に影響を与えます。通常はユーザーが眠っている時間です。この機能を有効にすると、コンピューターを夜コンセントに差し込んで朝引き抜くタイミングをコンピューターが観察し、それに基づいて充電動作を定期的に調整します。夜間、バッテリーが一定の範囲まで充電され、ある程度の時間その範囲内に維持された後、100% まで充電されます。バッテリーの夜間充電モードにより、夜間に充電が安全に行われ、バッテリーを長期間正常な状態で利用できるようになります。
バッテリーの夜間充電モードを有効にしている状態で、通常の日よりかなり早い時間にコンピューターを引き抜いた場合、バッテリーがフル充電になっていない可能性があります。
お使いのコンピューターのバッテリー・パックでバッテリーの夜間充電モードがサポートされている場合、Lenovo Vantage または Lenovo PC Manager で有効にできます。
バッテリーのフル容量の回復
コンピューターを常に電源コンセントに接続しており、バッテリーをめったに放電しない場合、バッテリー・メーターに 100% 充電と表示されていても、バッテリーがフル容量充電されていないことがあります。バッテリーを放電してから再充電すれば、バッテリーのフル充電を回復できます。
ステップ 1
コンピューターをコンセントから引き抜き、バッテリー充電が 20% 未満になるまで使用します。
ステップ 2
コンピューターをコンセントに差し込み、バッテリーを 100% まで充電します。
電源ボタンの動作の設定
デフォルトでは、電源ボタンを押すと、コンピューターはスリープ状態になります。ただし、電源ボタンの動作は Windows コントロール パネルで変更できます。
ステップ 1
Windows の検索ボックスにコントロール パネルと入力し、Enter キーを押します。コントロール パネルを開いて、大きい、または小さいアイコンで表示します。
ステップ 2
電源オプションを選択してから、電源ボタンの動作を選択するをクリックします。
省電力のためのタイムアウト設定の調整
PC がスリープ状態に入り、内蔵画面がオフになるまでに適切なタイムアウトを設定することは、 PC の電力消費量を削減する効果的な方法です。Windows オペレーティング・システムは、これら 2 つの項目のデフォルトのタイムアウト設定を備えており、好みに合わせて調整できます。
ステップ 1
「スタート」 ➙ 「設定」 ➙ 「システム」 ➙ 「電源&バッテリー」 ➙ 「画面、スリープ、休止状態のタイムアウト」を選択します。
ステップ 2
設定を調整します。
ノートブック PC の場合、PC が接続されている場合とバッテリー電源で駆動している場合の 2 つの使用シナリオで、個別のタイムアウトを設定できます。
省電力のためのデフォルトのタイムアウト設定
ご使用の PC のオペレーティング・システムでは、デフォルトで次のタイムアウトが有効になっています。好みに合わせてこれらの設定を調整できます。
適切なタイムアウトを設定することは、PC の電力消費量を削減する効果的な方法です。この省電力機能を効率よく無効にするために、過度に長いタイムアウトを設定しないようにしてください。
表 2:PC がスリープ状態に入り、画面がオフになるデフォルトのタイムアウト設定
省電力アクション |
電源の状態 |
タイムアウト (分) |
画面をオフにする |
電源に接続済み |
5 |
バッテリー駆動 |
3 |
PC をスリープ状態にする |
電源に接続済み |
5 |
バッテリー駆動 |
3 |
PC をスリープ状態から復帰させるには、電源ボタンまたはキーボード上の任意のキーを押します。
システム動作モード
Lenovo では、コンピューターが動作するいくつかのモードを事前設定しています。到達可能な最大パフォーマンス、電力消費量、ヒートシンク・ファンの速度制限は、動作モードごとに異なります。動作モードを切り替えるときは、以下の条件を考慮に入れてください。
- コンピューターを使用している環境
- コンピューターで実行されるタスク
動作モードは、あらかじめインストールされているアプリの Lenovo Vantage、または Lenovo PC Manager で切り替えることができます。ショートカットとして、キーの組み合わせ fn + Q を使用することもできます。>ほとんどの Lenovo コンピューターでは通常、3 つのモードを使用できます。次の表に、動作モードと各モードの推奨条件を示します。
表にリストされている動作モードは説明を目的としており、アプリに表示される動作モードと一致しない可能性があります。
表 3:操作モードとそこで推奨される使用条件
動作モード |
推奨条件 |
高パフォーマンス |
- コンピューターが電源コンセントに接続されている。
- 最高のパフォーマンスが必要である。
- ファンから少し音が出でもかまわない。
|
自動 (バランス) |
一定期間内にさまざまなコンピューター・タスクを頻繁に切り替える予定である。 |
省電力 (静音) |
- コンピューターがバッテリー電源で動作している。
- できる限り静かな状態でコンピューターを使用したい。
|
自動 (バランス) モードでは、コンピューターで実行されているタスクに応じて、高パフォーマンス・モードと省電力 (静音) モードが動的に切り替えられます。
調整可能なディスプレイのリフレッシュ・レート
目ではわからないかもしれませんが、コンピューター画面に表示されている内容は常に更新されています。ディスプレイのリフレッシュ・レートは、画面の内容が 1 秒あたりに更新される回数を指しており、ヘルツ (Hz) 単位で測定されます。
ほとんどの場合、リフレッシュ・レートは 60 Hz で十分であり、エネルギー効率が高くなります。ただし、ビデオを再生したりビデオ・ゲームをプレイしたり場合、通常はリフレッシュ・レートを高くするとより滑らかな表示になります。
一部の Lenovo コンピューターのディスプレイでは、デュアル・リフレッシュ・レートがサポートされています。そのようなコンピューターのディスプレイでは、高いリフレッシュ・レートでの動作と低いリフレッシュ・レートでの動作を手動で切り替えることができます。Windows オペレーティング・システムの場合、手動設定は通常「設定」 ➙ 「システム」 ➙ 「ディスプレイ」で行うことができます。ショートカットとして、キーの組み合わせ fn + R を使用してディスプレイのリフレッシュ・レートを切り替えることもできます。
デュアル・リフレッシュ・レートはすべてのディスプレイでサポートされているわけではありません。ディスプレイのリフレッシュ・レートを変更する設定が見つからない場合、ディスプレイのリフレッシュ・レートを調整できないか、手動で変更できない可能性があります。