ThinkPad X9-14 Gen 1 ユーザー・ガイド

データの保護

NVMe (不揮発性メモリー express) M.2 ソリッド・ステート・ドライブは Lenovo 独自の PLP (電源喪失保護) 機能があり、データの損失または損傷を回避します。

ご使用のコンピューターが応答しない場合は、電源ボタンを数秒間長押しし、コンピューターをシャットダウンする必要があります。この場合、PLP 機能により、コンピューターのデータがタイムリーに保存されます。しかし、すべてのデータがいかなる状況でも保存されている保証はありません。

ご使用の M.2 ソリッド・ステート・ドライブのタイプを確認するには:

ステップ 1
コンピューターを再起動します。ロゴ画面が表示されたら、すぐに F10 を押すと、Lenovo 診断ウィンドウに入ります。
ステップ 2
「ツール」タブで、キーボードの矢印キーを使用して「SYSTEM INFORMATION」 ➙ 「STORAGE」を選択します。
ステップ 3
「Device Type」セクションを探し、情報を確認します。

ご使用のコンピューターでは FIDO (Fast Identity Online) 認証機能をサポートします。この機能をパスワード認証の代わりに利用することで、パスワードを必要としない認証が可能です。

この機能の効力があるのは、パワーオン・パスワードが UEFI BIOS に設定されており、FIDO2 USB デバイスが ThinkShield™ Passwordless Power-On Device Manager に登録されている場合のみです。FIDO 認証機能では、パワーオン・パスワードを入力するか登録済みの FIDO2 USB デバイスを使用することで、コンピューターを始動できます。

ThinkShield Passwordless Power-On Device Manager デバイス・マネージャーに FIDO2 USB デバイスを登録する

手順に従って、FIDO2 USB デバイスを ThinkShield Passwordless Power-On Device Manager に登録します。

ステップ 1
コンピューターの電源をオンにします。
ステップ 2
コンピューターのパワーオン・プロセス中に F12 キーを押します。
ステップ 3
パワーオン・パスワードを設定する場合、正しいパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
ステップ 4
App Menu ➙ ThinkShield Passwordless Power-On Device Manager を選択して、Enter を押します。
ステップ 5
FIDO2 USB デバイスを挿入し、以下の手順でデバイスを登録します。
  1. Discovered Devices フィールドに出現する FIDO2 USB デバイスから登録するものを選択します。
  2. 表示されるウィンドウでYesをクリックして、選択したデバイスを確定します。
  3. パワーオン・パスワードを設定する場合、正しいパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
  4. User operation request ウィンドウが表示されます。接続されている FIDO2 USB デバイスのボタンを押すことを求めるプロンプトが表示されます。続いて、画面の手順に従ってウィンドウを閉じます。
  5. Esc キーを押して操作を終了し、コンピューターを再起動します。
注:
  • デバイスの登録抹消をする場合は、My Device フィールドに出現する FIDO2 USB デバイスから登録抹消するものを選択して、検証のために正しいパワーオン・パスワードを入力します。
  • 複数の FIDO2 USB デバイスで 1 つの登録用の ID を共通で使用している場合でも、コンピューターの始動に使用できるデバイスは 1 つだけです。

パスワードレス・パワーオン認証を使用してシステムにログインする

手順に従って、パスワードレス・パワーオン認証を使用してシステムにログインします。

ステップ 1
コンピューターを再起動します。
ステップ 2
ThinkShield Passwordless Power-On Authentication ウィンドウが表示されます。
ステップ 3
登録済みの FIDO2 USB デバイスを挿入して、コンピューターに検出されるのを待ちます。
ステップ 4
画面の手順に従って、FIDO2 USB デバイスのボタンを押して検証を行います。
ステップ 5
デバイスの検証が完了すると、パワーオンのプロセスが続行します。

注:FIDO2 USB デバイスの挿入も、パワーオン・パスワードの入力も、60 秒以内に行ってください。そうでないと、コンピューターが自動的にシャットダウンします。

スーパーバイザー証明書 (パスワードレス管理モードとも呼ばれます) は、パスワード不要のソリューションで、よりセキュアな UEFI BIOS 管理を提供します。認証用のスーパーバイザー・パスワード / システム管理パスワードが設定されている場合は、その代わりとして使用します。

注:証明書モードを有効にすると、スーパーバイザー・パスワード / システム管理パスワードは自動的に無効になります。ただし、パワーオン・パスワード / NVMe パスワードを設定している場合は、証明書モードでも通常通り使用できます。

証明書の登録については、証明書ベースの BIOS 認証を参照してください。

証明書を使用して BIOS メニューを開く
証明書の登録が完了すると、その証明書を使用して BIOS メニューを開くことができます。
  1. コンピューターを再起動します。ロゴ画面が表示されているときに、F1 キーを押して、BIOS メニューに入ります。
  2. QR コードが表示されます。QR コードをスキャンして要求データを保存し、要求データをメールまたは電話で IT 管理者に送信します。
    注:QR コードを使用しない認証を選択した場合は、要求データを USB キーに保存し、要求データをメールまたは電話で IT 管理者に送信します。
  3. IT 管理者から提供されたロック解除コードを入力し、OK をクリックします。
注:
  • ロック解除エンコードはワンタイム・パスワードで、ログオン・プロンプト中 (1 回のパワーオン・サイクルで) にのみ最大 2 時間有効です。
  • Skip をクリックすると、BIOS 管理権限なしで BIOS セットアップ・メニューを開くことができます。ただし、証明書のリセットは許可されます。

証明書のリセット

登録された証明書を無効にすることはできません。リセットまたは削除することはできます。
  1. コンピューターを再起動します。ロゴ画面が表示されているときに、F1 キーを押します。
  2. 証明書を使用して BIOS メニューを開くか、認証プロセスをスキップします。
  3. Security ➙ Reset Certificate を選択します。
  4. 画面の指示に従って、IT 管理者から提供されたリセット・コードを入力します。